「Instagramのフォロワー数、徐々に増えてるけど、少し進捗が遅い気がする。」
「他の企業アカウントはどういうフォロワー数の推移をするんだろう?」
自社のInstagramの運用を始めてから、最初に気になるのが、「フォロワー数の推移」ですよね。他の会社の現状のフォロワー数はわかるけど、どういった推移をして今に至るのか。それはそのアカウントの運用者しかわからない情報です。
そういった形で他社や他人のアカウントのフォロワー数の推移を気にしていると、自社のフォロワー数の推移が遅いような気もしてきます。そんな理由から、Instagramの企業アカウントを複数運用する私の元にも、心配の声が寄せられています。
そこで今回は、Instagramのフォロワー数は、どういった形で推移するのかを大公開いたします。
他のInstagramのアカウントと比べて、「フォロワー数の推移はどうなのか」「フォロワー数はどうやって記録したらいいのか」といった、運用の裏側までご紹介いたしますので、ぜひ最後までお付き合いくださいませ。
目次
Instagramのフォロワー数はどのように推移するか?
まずは、Instagramのフォロワー数がどういった形で推移していくのか、SAKIYOMIを運営する株式会社Radixのデータを実際に用いて解説いたします。
(ここで例示するフォロワー数の推移は、Radixが運用するアカウントから7つを抽出し平均的な推移を割り出したものです。もちろん、ジャンルによって推移に変化が生じますので、あくまでも参考程度にお願いします!)
運用開始からの日数:フォロワー数
30日:1,100フォロワー
60日:3,400フォロワー
90日:7,700フォロワー
120日:14,600フォロワー
150日:22,700フォロワー
いかがでしょうか。1ヶ月で1000、4ヶ月で1万超え当イメージですね。皆さんが運用しているアカウントと比べて、多いのか少ないのか。人それぞれだと考えられます。ただし、こちらの数字は、運用代行を事業として展開している株式会社Radixの実績ですので、おそらくこれよりも少ないのが一般的でしょう(芸能人のアカウントはこれの限りではありません)。
そうは言うものの、プロであればこれくらいのスピード感でフォロワーを増やしていけると言うことはご理解いただけましたか?
それでは、フォロワー数を増やす際のチェックポイントを解説いたします。
フォロワー数の推移が芳しくないときはここをチェックしよう!
上述したように、フォロワー数は二次関数的に推移していきます。つまり、これらの数字に当てはまらない状態であれば、運用において何かしらの問題を抱えていると考えられます。
そんなときは、大抵の場合が以下の「3つのチェックポイント」に原因が潜んでいます。
ここでは、各ポイントで「どういったロジックでフォロワーが増えるのか」を交えながら、原因分析の手法をお伝えします。
なお、各数値を改善する施策は、各チェックポイントに記事を設置していますので、そちらから参照ください。
リーチ
そもそも、フォロワーになるであろうユーザーに投稿がリーチしていなければ、「フォロー」というアクションは実施されません。フォロワーが増えていない多くのアカウントで問題となっているのが、この「リーチ数」です。
リーチ数は、各投稿のインサイト、もしくはプロフィールから閲覧できるアカウント全体のインサイトで確認できます。まずは「アカウント全体でどれくらいのリーチ数が担保されているのか」、そしてリーチ数が担保できていないのであれば、各投稿のインサイトを開き、「どういった投稿ならリーチ数が多いのか」を分析してください。
プロフィールアクセス率
フォロワー外のユーザーに投稿がリーチすると、次のどちらかのアクションを実施します。
・アカウントに興味があって、プロフィールに遷移する
・アカウントに興味がないから、プロフィールに遷移しない
言わずもがな、フォロワーを増やすためには「プロフィールに遷移させる」必要がありますよね(稀に、プロフィールに遷移せずにフォローするユーザーもいますが、例外と捉えています)。
プロフィールに遷移しているユーザー数も、各投稿のインサイト(プロフィールアクセス数)から確認できます。確実にリーチ数は増えているにも関わらず、フォロワー数が伸びないのであれば、プロフィールにまで誘致できていないことが原因と考えられます。
フォロワー転換率
フォロワー外のユーザーがプロフィールに遷移すると、残されているのは「アカウントをフォローするか否か」です。
Instagramのユーザーは、フォローするか否かを判断する際、以下のポイントを瞬時にチェックしています。
・アカウント名
・アイコン
・プロフィール文章
・リーチした以外の投稿
・世界観
これらが、前述した「プロフィールへの遷移」のときに感じた興味と一致しない、もしくは期待を下回った場合、フォローは行われません。
プロフィールにアクセスしているユーザー数が担保されているのにも関わらず、フォロワー数が伸びていないのであれば、根本的なアカウントのプロフィールに問題があると考えられます。
こちらの数値も、各投稿のインサイト(フォロー)から確認できます。

分析をする上で、本当に見ておいた方がいい数値
上述したのは「フォロワー数が適切な推移を見せていないときに確認する数値」でした。ここでは、Instagramの運用を成功させるために重要な4つの数値をご紹介いたします。
こちらの数値も、改善方法はそれぞれの記事をご覧ください。
保存率
保存率は、リーチしたユーザーのうち、どれだけの保存数を獲得したのかを表す数値です(保存率=保存数/リーチ数)。
この保存率は、Instagramのレコメンドを獲得するために、非常に重要な数値です。保存率がなぜ重要なのかは以下の記事をご覧ください。
なぜ重要なのかを端的に述べると、「保存率が高い投稿」はInstagramのアルゴリズムの中で「レコメンドする価値が高い」と判断されているからです。
実際にレコメンドされ、爆発的なリーチを獲得した投稿の多くは、保存率が非常に高い傾向にあります(3%ほど)。
ホーム率
ホーム率は、フォロワーのうち、どれだけのユーザーが自社アカウントの投稿を見ているのかを表す数値です(ホーム率=ホームからのインプ/フォロワー数)。
Instagramのレコメンドに保存率が欠かせないとお伝えしましたが、ホーム率は「保存率での判定」を始める上で重要な数値なんです。
フォロワーのうち、どれだけのユーザーが投稿に対してエンゲージメント(保存の比重が非常に高いです)を行ったか、その割合が高ければ、レコメンドが始まります。しかし、そもそもフォロワーに投稿を見られていなければ、エンゲージメントを高めるに至りません。
そういった「どれだけのフォロワーに投稿が見られているのか」を図る指標がホーム率です。
このホーム率が低いと、エンゲージメントもされませんし、レコメンドもされません。そして、フォロワーも増えていかないのです。
ストーリーズのアクション
ストーリーズで実施されるアクションも、非常に重要な数値です。アクション数はストーリーズのインサイトで確認できます。
なぜストーリーズのアクションが重要なのかというと、ストーリーズのアクションは「シグナル」に含まれており、シグナルを獲得することが親密度の向上、そしてホーム立の改善につながるからです。
シグナルや親密度の解説は、こちらの記事をご覧ください。
クリック数
こちらは、プロフィールにURL(リンク)を記載している企業が重要視するべき数値です。
企業がInstagramを運用する目的の1つに、ECサイトからの購買促進が往々にして含まれています。ECサイトからの購買を高めるためには、以下のようなステップが必要です。
リンクをクリック→サイト内を回遊→商品を購買
その起点にあるのが、Instagramのプロフィールに記載できるURLのクリック数なのです。
こちらの数値は、アカウント全体のインサイトから確認できます。

Instagramの分析はどのように進めていったらいいのか?
では最後に、Instagramのフォロワー数の推移も含め、どのように分析を進めていったらいいのかを解説いたします。
自分でレポーティングする
1つ目は自社でレポーティングする方法です。こちらがもっともベーシックな方法でしょう。
インサイトデータはもちろん無料で取得できますので、スプレッドシートやエクセルにまとめて、それらの推移を分析してください。
実際にSAKIYOMIを運営するRadixが、スプレッドシートを利用してレポーティングをしていましたので、そちらをご覧になってみてください。
https://peraichi.com/landing_pages/view/i0dqa
ツールを利用する
2つ目はレポーティングツールを利用する方法です。無料版で利用できるものもありますし、有料版でさらに競合のアカウント情報を取得してくれるツールもあります。
ただ、これらのツールはインサイトを綺麗にレポーティングしてくれるだけに留まりますので、分析は自分で行う必要があります。評判のいいものもありますが、あまりおすすめはしません。とはいうものの、無料なんでぜひ試してみてください。
よくあるインスタグラムのレポーティングツール(ハッシュタグの解析ツール)
・SINIS
・スナップレイス
・Insight Suite
・hashout
・masai
SAKIYOMI
3つ目は、SAKIYOMIが提供するインサイトの分析ツールです。
従来のレポーティングツールや分析ツールと違うのは、インサイト情報をもとに、アカウントの偏差値をスコアリングし、偏差値を高めるネクストアクションを提示してくれる点です。
やはり、Instagramの運用に求められるのは、分析し、次なる適切な一手を打ち出すことです。そういったInstagramの運用担当者をサポートする機能が備わっています。
まとめ
Instagramのフォロワー数の推移について解説してきました。
実際のフォロワー数の推移や、アカウントの分析をする際の注意点、チェックポイントも解説いたしましたので、ぜひこの記事を参考に、分析を行ってみてください。ハッシュタグ検索からの流入はあえて入れていませんので、そちらの理由も以下の記事からご覧になってください。
また、Instagramの運用を成功させるには、1人だけの力ではおそらく不可能でしょう。ツールないしは、自社内での運用チームの存在が必要不可欠です。
この記事ではSAKIYOMIのツールをご紹介いたしましたが、株式会社Radixでは運用代行やコンサルティングなど、Instagramの運用成功を前面からサポートする事業を展開しております。SNS関連事業は2016年から、運用代行は2019年から2020年現在まで行っていますので、さまざまなインスタグラムの知見が備わっております。
webセミナー(ウェビナー)や個別相談会も実施していますので、ぜひお気軽にご参加くださいませ。