コロナ禍やリモートワークの影響により、多くの企業が対面での接触が必要のないWEBマーケティング施策に取り組み始めています。しかし思うように成果が出ず、頭打ちになって悩んでいるBtoC企業のマーケティング担当者もいることでしょう。
うまくいっていない原因としては、そもそもその施策のノウハウが溜まっていないことも考えられますが、その施策が自社とマッチしていない事態も考えられます。
そこで本記事では各種マーケティング施策を、検討フェーズやCPA、成果が出るまでのスピードなどの観点で徹底比較します。
自社に最適なマーケティング施策を実施して、集客と売上を最大化させましょう。
WEBマーケティング各施策の取得できるリード・検討フェーズの整理
本章では、各種マーケティング施策の「獲得できるリード・検討フェーズ」を整理し、それぞれの企業にとっての最適なマーケティング施策を提案します。
本章で比較するマーケティング施策は以下の5つです。
- SEO施策
- Instagram運用
- Instagram以外のSNS運用
- SNS広告( Instagram 広告・Facebook広告)
- リスティング広告
各施策の獲得できるリード・検討フェーズをまとめた図は以下の通りです。
詳細は以降で解説します。
SEO対策
SEO対策とは、WEBページをGoogleやYahoo!といった検索エンジンの特定のキーワードで上位表示させて、流入を増やす取り組みのことを指します。ユーザーの検索意図にマッチした記事やランディングページを作成し、読者の悩みを解決していきます。
検索エンジンで上位表示させるには、コンテンツ(記事・ランディングページ)制作や内部施策(ページ表示速度の改善、構造化マークアップの記述など)、外部施策(被リンク対策など)といった対策に取り組む必要があります。
ニーズが明らかな顕在層向けのキーワード(具体的には「Instagram運用代行 比較 」や「Instagramツール ランキング」など)で検索されることが多いため、顕在層のリードを獲得しやすいです。
Instagram運用
Instagram運用とは、その名の通りInstagramを集客施策として活用する手法です。サイトやフォームへの遷移を省けるため、ユーザーの離脱を抑えられるといった魅力を持っています。
またコンテンツやアカウントの運用次第では、自社の顧客ニーズの課題に対する訴求をコントロールできるため、潜在層だけでなく顕在層のユーザーも獲得できます。
なおユーザーの検索行動は従来の「ググる」から「タブる」(インスタの発見ためのレコメンド機能を活用すること)に変化している他、意思決定プロセスにおいてインスタの投稿を参照することが一つのステップになっているためInstagramの参入価値は上がってきています。にもかかわらず市場としては未だ黎明期の未開拓なチャネルであるため、ブルーオーシャン状態なのです。
Instagramの運用を開始する際に、最初に知っておくべき100の極意を紹介しているので是非あわせて御覧ください。
【全6章で解説】SAKIYOMIが教えるInstagram運用100の極意
Instagram以外のSNS運用
ここで言うSNS運用とはYouTubeやTikTok、Twitterを指します。これらのSNSはブランディング強化や販売促進、認知度向上といった目的で使用されることが多いです。
特にTikTokは止めどなく流れる動画を受動的に閲覧するため、検討フェーズは潜在層が圧倒的に多く、リーチ範囲はかなり広い傾向にあります。
SNS広告
SNS広告とは、FacebookやInstagram、TwitterといったSNSプラットフォーム上で配信する広告のことを指します。
本章ではInstagram広告とFacebook広告の2つに絞って紹介します。
Instagram広告
Instagram広告とは、その名の通りInstagram上で配信できる広告のことを指します。Instagram広告を出稿すると、ホームに画像や動画が掲載されます。
ユーザーのInstagram上での行動や登録している個人情報を元にターゲティングできるため、ターゲットのニーズに刺さるコンテンツを広告として配信できます。
ターゲットを明確にしたり、うまく導線を設計したりすれば、さまざまな検討フェーズの顧客を獲得できます。しかしユーザーはサービスを検討するなどの明確な意思をもってInstagramの投稿を見ているわけでなく、ただなんとなく投稿を眺めていることが多いためボリュームゾーンとしては、潜在層が多いといわれています。
Instagram広告の特徴に関しては以下の記事で詳細に解説していますので、是非こちらも御覧ください。
費用対効果が抜群!Instagram広告費の目安と運用のコツ。
Facebook広告
Facebook広告とは、Facebookのフィード(ページの中央に表示されるコンテンツリストのこと)やストーリーズ(24時間だけ動画や写真をシェアできる機能)に出稿できる広告のことを指します。FacebookはInstagram同様、Metaと呼ばれる会社が運営しているため、Instagramのような高度なターゲティングが可能です。
先ほど紹介したInstagramは10〜30代の女性の利用者が多いのに対して、Facebookは25〜54歳までの多くのビジネスパーソンが多く利用していると言われています。そのため若年層や女性を対象にしている企業はInstagram広告を、ビジネスパーソンをターゲットにするのであればFacebook広告を利用すると良いでしょう。
リスティング広告
リスティング広告とはGoogleやYahoo!といった検索エンジンで、ユーザーが検索したキーワードに合わせて表示される広告のことを指します。検索結果に応じて表示されるため「検索連動型広告」とも呼ばれています。
上述したようにリスティング広告は、ユーザーが検索したキーワードにマッチした広告が表示されるため、ユーザーが特定のサービスや商品を探していたり、ニーズが明確な場合は確度の高いユーザーにアプローチできます。
ただ広告を出稿するキーワードによって単価が異なり、多くのユーザーが検索しているキーワードや契約に結びつきやすいキーワード(インスタ運用支援の場合は「インスタコンサル」「インスタ運用代行」など)は広告出稿費用が高い傾向にあります。
各種施策の実際運用時のCPA・効果が出るまでの時間は?
本章では各マーケティング施策のCPAと効果が出るまでの時間を比較します。
CPAについて
CPAとは1件の顧客や成果を獲得するために、かかった広告費用のことを指し「コスト÷コンバージョン数」で算出します。
それぞれのWEBマーケティング施策のCPAは以下の通りです。
<SEO対策>
SEO対策のCPAは記事制作費用やサイトの構成費用などを含めると、100,000-200,000円以上になることもあります。
またSEOに関する知見がない企業は、SEOコンサルを利用することもあるでしょう。SEOコンサルはサイトの規模によって費用相場が異なり、大規模なサイトでは50〜200万円程度、小規模なコーポレートサイトでも20〜30万円かかるため決して安い金額ではありません。このようにSEOコンサルに依頼する場合は、さらにCPAは高騰することになります。
<Instagram運用>
インスタグラムのアカウント作成費用はもちろん無料です。また運用代行会社に依頼したとしても月額1万円程度で支援してくれるところもあるため、CPAは1,000〜2,000円になることもあります。
ただ運用代行会社にコンテンツ作成やコンサルを行ってもらう場合は、当然CPAは高くなるでしょう。
<Instagram以外のSNS運用>
Instagram以外のSNS運用のCPAは、最終的なCVによって金額があがる可能性があります。また認知度やブランディング向上といった観点であれば、他の施策とは比較が難しくなるため、CPAとは別のPVやクリックといった指標を設ける必要があるでしょう。
<SNS広告>
SNS広告のCPAは2,000-10,000円程度と言われています。
SNS広告は広告の種類によって料金体系は異なりますが、インプレッション課金型(広告が1,000回表示されるごとに、課金される仕組み)やクリック課金型(クリックが発生するたびに広告費が発生する方式)を採用している場合が多いです。具体的には、インプレッション課金は50円〜数百円/1000回、クリック課金は1クリック40〜100円が相場です。
SNSの検討フェーズは潜在層が多いため、ナーチャリングの体制が整っていない会社がSNS広告を出稿しても大きな恩恵は受けられないでしょう。
<リスティング広告>
BtoBの場合、リスティング広告のCPAは15,000-20,000円です。
前章で紹介したようにリスティング広告は、指定するキーワードごとに広告費用が異なります。そのため、検索キーワードによっては100,000円程度かかる場合もあります。
ただGoogleのリスティング広告では、最低1,000円からでも広告を出稿できるため、実際に利用する際はいきなり大きな予算をかけるのではなく、低額から始めて効果を検証し自社にマッチした広告施策なのか判断しましょう。
効果が出るまでのスピード感について
<SEO対策>
SEO対策はどれほどの業務・費用リソースを投下できるかやジャンルにもよりますが、効果が出始めるまでに6〜12ヶ月程度かかることがほとんどです。
ただSEO対策は一度記事を作成しメディアを育てると、それが会社の資産になり働き続けてくれるため、一度軌道に乗ると中長期的に稼ぎ続けてくれます。しかし軌道に乗った後は、全く手を付けなくていいわけではありません。もちろん競合サイトが成長すれば、検索順位は下がっていきます。
このようにSEO対策は成果が出るまで6〜12ヶ月程度かかり一度成長すれば中長期的に稼ぎ続けてくれますが、全く手をつけないと順位は下がってしまうためコンテンツを作成し続けるといった作業コストは常にかける必要があります。
<Instagram運用>
Instagram運用は正しいプロセスを踏み、コンセプトを設計しコンテンツを作成すれば比較的短期間で成果を出しやすいです。
実際に弊社SAKIYOMIは平均4.2ヶ月でフォロワー数1万人を突破し、あるダイエットアカウントでは運用開始12ヶ月で13万フォロワー、14ヶ月でアフィリエイト報酬100万円/月を突破したこともあります。
具体的なInstagram運用の成果に関しては以下の記事をご覧ください。
【月間1,800万リーチ】Instagram×ダイエットで、オウンドメディア超えの成果を出す方法。
当然SEO対策同様、一度軌道に乗ったからといって放置し続けるとアカウントの成長が止まってしまいます。しかしSEOのように数時間かけて1記事を作成する必要はありません。30分程度で作成したコンテンツを投稿するだけでも効果はあるため、大きな作業コストをかけずにアカウントが働き続けてくれます。
更新の適切なタイミングや、短期間でフォロワーを増加させるプロセスを紹介しておりますのでご確認ください。
【SAKIYOMI流】平均4.2ヶ月で1万フォロワーを実現する Instagram運用代行の運用戦略と全17のプロセス
<Instagram以外のSNS運用>
Instagram以外のSNS運用としては、YouTubeやTikTokといったチャネルが挙げられますが、こういったSNSはリード獲得よりもブランディング強化や認知度向上といった目的で使用されることが多いです。
そのため成果までのスピード感は表現しにくいですが、Instagram同様アルゴリズムをハックすれば比較的短期間でフォロワーを伸ばせる傾向にあると言えるでしょう。
<SNS広告・リスティング広告>
SNS広告やGoogleのリスティング広告は、投下予算によっては比較的早く成果を出すことも可能です。しかしこういったWEB広告は複数の広告を出稿し、時間帯やエリア、テキスト・イラストの見せ方を調整しながら最適化していく必要があります。
そのため成果を安定的に出すためには、半年から1年ほどはかかると言われています。
Instagram運用と各施策を比較して、最適なマーケ施策は?
本記事前半ではリードの検討フェーズやCPA、成果が出るまでのスピード感を解説しました。たしかに実施する施策を選ぶ上でCPAや成果までのスピード感も大切ですが、最も重要なのはマーケター自身がその施策を通して、成果を出せるかどうかです。
どんなに魅力的な施策だったとしても、マーケターが自身で実行〜分析まで行い、その施策を扱えなければ意味がありません。
インスタ運用のプロの観点から、弊社SAKIYOMIが、本章でInstagram運用とその他の施策を比較し、多くのマーケターにおすすめできる施策を紹介します。
WEB広告 VS Instagram運用
上記の画像を見て分かる通りInstagram運用はWEB広告よりも、資産性があり集客の中心になりうるといった特徴を持っています。
WEB広告の場合は、費用をかけて露出してサイトやランディングページといった流入先へ遷移させたとしても、離脱してしまう可能性があります。また当然ですが広告を出稿しなくなれば、流入自体がなくなるため一過性で終わってしまいます。
これに対してInstagram運用は、適切に運用すれば反応の良かった投稿データが資産として残ります。またインフルエンサーのPR施策やInstagram広告と連携すれば、Instagram自体が集客の中心になります。実施した結果が資産として残るため、マーケターがPDCAを回しやすいといったメリットも持ち合わせています。
SEO VS Instagram運用
上記の画像を見て分かる通りInstagram運用はSEO対策よりも、集客までの時間が比較的短く、競合に対して成果が出しやすい、といった特徴をもっています。
具体的にSEO対策は、コーディングやライティング(記事作成)と言ったマーケターの枠組みから外れたスキルが求められる他、効果が出るまでに半年以上かかってしまうことがほとんどです。またSEO対策は多くの企業が参入しているため、競合が多くどんなに努力しても、これまで多くのリソースを投じてきた先行企業に勝つまでには多くの時間がかかるといった現状があります。
これに対してInstagramは注目され始めて間もないため、参入している企業は少ないブルーオーシャン状態です。また弊社が平均4,2ヶ月で1万フォロワーを達成しているように、正しいノウハウを吸収すればマーケターの力量次第でスピーディーに成果を出すことも難しくありません。
このように競合の少ない点を鑑みると、マーケターの努力次第で成果を出せるため、担当者が扱いやすい施策と言えるでしょう。
他のSNS施策 VS Instagram運用
上記の画像を見て分かる通りInstagram運用は他のSNS施策よりも、ユーザーの質が高くフォロワーの購買行動に近い、といった特徴をもっています。
具体的にTikTokはインプレッションを獲得しやすいものの、コミュニケーションが相互的ではなく一方的であるためフォロワーのロイヤリティー醸成に弱いと言われています。
またYouTubeはチャンネルを登録してくれればロイヤリティは一定獲得できるものの、インプレッションの獲得難易度が年々高くなっています。
これに対してInstagramは、DMやインスタライブ、ストーリーズといった機能で相互的なコミュニケーションが比較的簡単に取れる他、商品やサービス購入の際に参照されることが多いです。そのためマーケターの運用次第では、成果に直結させやすい施策だと考えられています。
まとめ
集客まで時間が比較的短く、競合が少ないInstagram。ユーザーの検索行動は従来の「ググる」から「タブる」(インスタの発見ためのレコメンド機能を活用すること)に変化しています。
また意思決定プロセスにおいてインスタの投稿を参照することが一つのステップになっているためInstagramの参入価値は上がってきています。にもかかわらず市場としてはまだまだ黎明期の未開拓なチャネルなのがInstagramです。
正しいノウハウを吸収してコンセプト設計とコンテンツ作成を行えば、スピーディーに再現性高くフォロワーを伸ばすことは可能です。実際に弊社SAKIYOMIは、平均4.2ヶ月で1万フォロワーを達成しています。
現在実施している施策に課題を感じている方や、これからマーケティングを始めるにあたってどの施策を実施するか迷っているのであれば、一度インスタのプロに相談してみても良いでしょう。
弊社SAKIYOMIがこれまでに得た知見を元に、集客と売上を最大化する方法を提案いたします。 ぜひ以下よりお気軽にご相談ください。