ハッシュタグを活用した新しい広告戦略「UGC」について徹底解説!

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「ハッシュタグを活用したPR広告が人気らしいけど、どうやったらいいのかわからない。」

「広告を回す際に、なんのハッシュタグを付けたらいいの?」

「UGCっていう単語をよく聞くけど、あまり何かがわかっていない。」

ハッシュタグを活用した広告戦略として、2019年ほどからUGCに注目が集まっています。しかし、UGCという単語だけが一人歩きし、結局のところUGCとはなんなのかわかっていない人がたくさんいます。

さまざまな企業様のInstagram運用を任される私のもとにも、UGCやハッシュタグを活用した広告戦略に関するお問い合わせが、ここ数ヶ月で急激に増えています。

そこで今回は、ハッシュタグを活用した広告戦略である「UGC」について、メリットや事例をもとに解説していきます。

この記事を読んでいただければ、ハッシュタグを有効活用した広告戦略やUGCの種類について、Instagram広告との違いについてご理解いただけますのでぜひ最後までお付き合いくださいませ。

ハッシュタグを利用した広告戦略「UGC」とは?

UGCはUser Generated Contentsの略語で、ユーザーが自ら作成するコンテンツのことです。そもそもInstagramに投稿されるコンテンツはユーザーが自分の意図で作成しているものなので、広義の意味では全ての投稿がUGCに該当するわけですが、今回紹介するUGCはもう少し狭義なものです(インターネット上に存在する口コミも広義の意味でUGCです)。

インスタグラムにおける狭義な意味でのUGCとは、ユーザーが意図的に作成した「企業の広告活動や広報活動となる」ようなコンテンツのことを指します。Instagramを活用して広告活動を行う企業が増え、自社のPRを目的としたコンテンツを発信していますが、その役割を持つコンテンツをユーザー(消費者)が投稿している状態です。

つまりこれは、口コミのような役割を持っており、企業の意思とは関係なく自社に関する情報が発信されていることになります。

UGCはユーザーの生の声が付与されているコンテンツですので、そこに付随する情報の信頼度は非常に高く、そのコンテンツを見て他のユーザーに購買行動を促す効果を持っています。

そして、今回この記事で紹介するのが、UGCを企業側の意思で生み出してもらうための施策です。ハッシュタグを活用することで、ユーザーに自社に関するコンテンツを発信してもらい、自社以外の発信で広告活動を促すことが可能です。

また、UGCはインスタだけでなく、TwitterやFacebookの中でハッシュタグを活用する形でも利用されています。さまざまなSNSで実施できる幅の広い施策です。

Instagram広告とUGCの違いは何?

Instagramを運用する上での広告活動といえば、Instagram広告が真っ先に思い浮かぶでしょう。広告をする、広報活動をするという観点ではどちらも共通していますが、Instagram広告とUGCではどのような違いがあるのでしょうか。

端的にお伝えすると、広告に費用がかかる(Instagram広告)か否か(UGC)です。

Instagram広告は、Instagram側に広告費用を支払うことで、Facebookのターゲティングシステムを活用して拡散してもらう広告手法です。Instagram広告の利用方法や効果については、他の記事でも紹介していますので、ぜひそちらをご覧ください。

【簡単5ステップ】Instagram広告の出し方を写真付きで徹底解説!

2022年7月18日

一方UGCは、ユーザーから自発的に発信されるコンテンツですので、当然費用は発生しません。ハッシュタグの選定だけを行い、金銭的コストがない状態で広告活動を実施できるのです。もちろん、Instagram広告のような審査や、不適切だからと言って停止させられることもありません。

ただしInstagram広告のように、自社が指定したコンテンツを発信できるわけではないので、自社の意思とは反するコンテンツがインスタに投稿されるという危険性も孕んでいます。

そのため、ユーザーにUGCを促す施策を行うのであれば、自社に対するネガティブな投稿が発生するということも懸念点として許容しなければいけないことを覚えておきましょう。

ハッシュタグを活用した広告であるUGCの事例を紹介

では、実際にハッシュタグを利用してUGCをうまく促した企業の事例をご紹介いたします。

H.I.S.

1つ目のUGCの事例は、H.I.S.が実施した「#タビジョ」というハッシュタグの広告戦略です。こちらは旅好きの女性をターゲットにしたハッシュタグで、こちらのハッシュタグを付けて投稿すると、H.I.S.の公式アカウントがリポストしてくれるという施策です。

H.I.S.のInstagramアカウントはこちら

ユーザーには、9万人近いフォロワーがいる公式アカウントにリポストしてもらえることで、自分のアカウントを効率よく拡散できるというメリットがあります。ハッシュタグをつけるだけでインスタのフォロワーを増やすきっかけを作れるのであれば、利用してみたい考えるインフルエンサーは多数いるでしょう。

H.I.S.としても、ハッシュタグを活用し、UGCを促すことで自社の広告活動が行えるため、双方にとってメリットのある状態が作れているといえます。さらにリポストという形で投稿するクリエイティブを担保できたり、タビジョというハッシュタグを中心にしたコミュニティも作成できたりしています。

スターバックスコーヒー

2つ目のUGCの事例は、スターバックスコーヒーがTwitterで実施した「#WhiteCupContest」というハッシュタグの広告戦略です。こちらは白いカップに自分で装飾を施し、その画像を投稿すると、最優秀に選ばれた作品が実際に期間限定でカップデザインに採用されるというキャンペーンです。

絵が好きな人なら誰でも気軽に参加でき、仮に採用されれば、アカウント自体の認知度も高めることができます。

スターバックスコーヒーのInstagramはこちらから

またここでは紹介しませんが、以下のような企業のUGCも検索してみてください。モスに関してはSNSを跨いでのUGCを実施していますね。さまざまな種類のUGCと巡り会うことができます。

・モスバーガー(ツイッターインスタグラム
・カゴメ(Facebook
・ユニクロ(インスタグラム
・Yandy(Facebook

ハッシュタグを利用したUGCを活用するメリットは?

インスタのハッシュタグを活用し、UGCを促すことのメリットはなんでしょうか。大きな理由の2つをご紹介いたします。

広告費用がかからない

1つ目は先ほどもお伝えしように、広告費用がかからないことです。

前提としてInstagramの運用には広告費用がかかりません。Instagram広告を利用して人為的にリーチを拡大しようとすれば、必然的に広告費用はかかりますが、UGCの場合はその心配が不要です。

ハッシュタグを作成するだけで済みます。

成功すれば爆発的な拡散力を持つ

2つ目のメリットは、成功した際の拡散力がとてつもなく大きいことです。

InstagramはTwitterやFacebookと比較すると、拡散力に乏しいと言われがちです。しかし、アルゴリズムに沿ってInstagramを運用すると、TwitterとFacebookの両方をも凌駕する拡散力を発揮します。

投稿によっては1つの投稿で100万リーチを超えることもあるほどです。

そのためハッシュタグを活用した広告戦略を企画し、多くのUGCが投稿されれば、爆発的な拡散力で広告活動がうまくいくのです。

ユーザーの消費行動はUGCを参考にするように変化している

3つ目のメリットは、ユーザーがUGCを参考に消費行動を行うよう変化していることです。従来の消費行動はテレビや新聞などのマスメディアでサービスを認知し、Googleで口コミを検索し、店舗にて購入するというものでした。

しかしInstagramの役割が多様化し、認知から購買までをカバーしている現代において、UGCが口コミの代わりとなっている現状があります。2019年ほどから、インスタグラムのハッシュタグで検索することを「タグる」と呼ぶ文化も生まれています。そのため、UGCが存在しないサービスや商品は、逆にユーザーからの不信感を募り、購買数が減少するという危険性も孕んでいるのです。

そのため、Instagramの投稿により、ユーザーの消費行動を後押しする必要があり、まさにUGCがその役割を担えるということです。

UGCの効果を最大化させるにはどうしたらいいのか?

では、ハッシュタグを活用した広告戦略であるUGCの効果は、どうやって最大化したらよいのでしょうか。

まず、ユーザーにハッシュタグを認知してもらわなければ、UGCを生み出すには至りません。ハッシュタグの認知を獲得するためには、Instagramのアルゴリズムによって最初の拡散を起こし、その後UGCでさらなる拡散を図っていく必要があります。

Instagramのアルゴリズムによって拡散されやすい状態に関しては、解説が長くなってしまうため、別の記事をご覧になってください。

【2024年最新版】公式発表のInstagramアルゴリズムをプロが解説!バズるにはホーム率と保存率がカギ!

2024年4月21日

ここで理解しておいていただきたいのは、ただイケてるハッシュタグを作成し、それをプロフィールやキャプションに記載しておいてもUGCを促すことができないということです。認知を獲得し、ハッシュタグの存在を知ってもらうことで、初めてUGCの効果が最大化します。

まずはアルゴリズムに即した運用を目指しましょう。

まとめ

ハッシュタグを活用した広告戦略である「UGC」について解説してきました。

まずUGCはInstagramだけではなく、さまざまなSNS(TwitterやFacebook)を通してユーザーが自発的に行う、企業の広告となるコンテンツのことを指します。

UGCはInstagram広告と違い、費用を抑えつつ、成功したら爆発的な拡散力を得られる施策です。しかし、闇雲にハッシュタグを作成するだけではUGCを誘発することが不可能です。

しっかりとアルゴリズムに沿った運用をし、拡散される準備が整っている状態で、初めてUGCの効果が発揮されます。インスタ効果を最大化させるためにも、ストーリーズの施策や保存率を高める施策を実施しましょう。

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ABOUTこの記事をかいた人

2019年11月に株式会社SAKIYOMIに入社。累計数十アカウントのInstagram運用を支援し、最短でアカウント開設後3ヶ月で1万フォロワーを達成。その後マーケティング領域を立ち上げ、現在はマーケティング責任者として、幅広く活動。SAKIYOMIの公式アカウントでも、インスタノウハウを解説中。(2.2万フォロワー:https://www.instagram.com/sakiyomi_/)