インスタのショッピング機能の導入手順|使わないと損をするプロの活用法を紹介

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「Instagramのショッピング機能を使いたいけど、いまいちよくわからない。」

「Instagramのショッピング機能を利用するメリットは何?」

2018年に導入されたInstagramのショッピング機能。Instagram上で直接商品の購入にまで繋げられる便利な機能ですが、その利用方法に戸惑う方は少なくありません。実際に連携に挑戦しても、途中で断念してしまった方からよくご相談もいただきます。

そこで今回は、さまざまな企業様のInstagramの運用代行をしているコンサルタントの私が、ショッピング機能について解説していきます。

この記事を読んでいただければ、Instagramのショッピング機能の基本的な知識はもちろん、連携方法は活用事例もご理解いただけますので、ぜひ最後までお付き合いくださいませ。

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Instagramのショッピング機能とは、ECサイトと投稿を連携させるもの

Instagramのショッピング機能は、自社で保有しているECサイトと、Instagramの投稿を連結させるための機能です。これを利用すると「タグ付けのリンク先が自社のECサイトになる」という状態が作れます。

自社のInstagramアカウントにあらかじめ商品登録(ECサイトに掲載されている商品)をしておくことで、投稿時にタグ付け同様、商品のタグをつけることができます。

▼参考画像
画像引用:https://www.instagram.com/p/CjHXEhAo1s-/



ショッピングのタグがついている投稿には、バッグのマークが付与され、タップするとInstagramアカウントのショッピングページに遷移します。

アカウントのショッピングページはプロフィールからも閲覧できます。このショッピングページには商品説明や金額、商品画像が記載され、ワンタップで実際のECサイトに遷移できる仕様です。

なお、商品タグはフィードだけでなくストーリーズ(ストーリーズの場合はタグではなくスタンプ)にも添付可能です。

他のInstagramの機能については、下記にて網羅的に解説しておりますので是非ご覧ください。

▼参考記事:Instagramの基本的な機能を徹底解説!発信方法を覚えて、運用に活かそう!

Instagramのショッピング機能を利用する4大メリット

ECサイトにおける無料の集客装置となる

ショッピング機能導入を迷っているアカウントの多くは、恐らくファッションブランドやコスメなどの自社商品を売るためにECサイトを持っている方が多いことでしょう。

機能が実装される前までは、インスタで気になる商品を見つけても、再度ECサイトで検索する必要があったため、離脱するユーザーも少なくありませんでした。

しかし、ショッピング機能がされ、インスタで見た商品のリンク先へ直接飛べるようになったため、購買意欲の高い状態のユーザーが商品を閲覧してくれる状況を作れます。また、ショッピング機能自体にコストがかからないため、無料でCVRを高められるようになったと言っても過言ではありません。

購買までの導線を削減できる

従来のInstagramでは、商品の認知から購買まで、ユーザーは以下の操作を行っていました。

  1. 投稿と接触
  2. 投稿を開く
  3. プロフィールに遷移する
  4. リンクをクリックしてECサイトに遷移する
  5. 該当商品を検索する
  6. 商品情報を確認する
  7. 購買する(決済する)

明らかに購入までの工数が多いですよね。しかし、ショッピング機能を追加することで以下のように操作が削減されます。

  1. 投稿と接触
  2. 投稿を開く
  3. ショッピングタグをタップ
  4. ECサイトに遷移
  5. 商品情報を確認する
  6. 購買する(決済する)

工数だけで見るとそこまで減少していませんが、検索が無くなったことやワンタップで操作が完了することを考えると、かなりの無駄が省かれていると言えます。動線が短縮されたことでユーザーの購買意欲を削ぐことなく、商品購入にまで繋げられるという効果がショッピング機能のメリットと言えるでしょう。

ユーザーから敬遠されにくい広告が出稿できる

Web広告は、一般ユーザーにとってストレスになってしまう一面があります。実際に「web広告+スペース」の予測変換では4番目にネガティブなワードが出てきてしまうほどです。

▼参考画像

大まかな理由としては、恐らく自分が見たいと思ったページや動画の間に広告が差し込まれており、ストレスに感じるなどが原因でしょう。一方でInstagramの広告は、通常のフィード投稿(メインで使われる投稿)とほとんど同じ仕様です。
▼Instagramの広告画像

※画像引用:Adobe Creative Cloud Japan

アカウント名と画像下に広告と分かるような名目があるものの、ポップアップ広告などのTHE・広告のようなものではありません。つまり、ユーザーはストレスなく広告を閲覧できるため、敬遠されにくくなる特徴があります。

ライブコマースの影響で今後も伸びる可能性が大きい

現在、少しずつ盛り上がりを見せているのがライブコマースです。ライブコマースとは、ライブ配信で商品紹介+販売を組み合わせた手法のことです。

中国では2019年から急成長中で、日本では資生堂など大手ブランドが徐々にライブコマース事業に参入。

アカウントがリアルタイムで質問に答えながら、商品の魅力や使い方を実演できるため、ユーザーは実店舗で接客を受けているような体験ができます。

実際に弊社SAKIYOMIが583名に行った「ライブコマースを利用するならどのアプリを使用するか?」というアンケートでは57.3%がInstagramを利用したいと回答をしています。

▼「ライブコマース」を利用するならどのアプリを使用する(使用したい)かについて

上記の結果からわかる通り、ライブコマースが徐々に浸透していく可能性が大いにあります。Instagramでは、ライブ配信とショッピング機能を併せることで実現できるため、今のうちに導入しておくことをおすすめします。

ショッピング機能の導入条件は5つ!

インスタグラムのショッピング機能は一度入れておけば、後々かなり役立つ便利な機能です。しかし、どのアカウントでも無条件に導入できるわけではありません。以下の5つの条件を満たしている必要があります。

  1. FacebookおよびInstagramのポリシーに準拠していること
  2. 該当するビジネスとドメインに紐付いていること
  3. 所在地がコマースを利用できる国であること
  4. 信頼性を示すこと
  5. 正確な情報を提供し、ベストプラクティスに従うこと

    ※引用:コマース利用要件|Meta

    こちらのコマース利用要件は2020年7月に改定されており、多くのサイトに記載されているのは旧要件です。とはいうものの、この要件は普通にアカウント運用をしていれば審査は通過するはずですので、気にしなくても良いでしょう。

Instagramのショッピング機能導入を7STEPで解説

Instagramのショッピング機能は以下の7つの手順を踏めば利用可能です。こちらもInstagramの公式ページから抜粋しております。

利用要件を確認する

こちらは上述した条件をクリアしていれば問題ありません。

ビジネスアカウントに切り替える

ショッピング機能はビジネスアカウントでなければ利用できません。

また、会社でInstagramの運用をするのであれば、インサイトが閲覧できる状態にしておくことがマストです。そのため、ビジネスアカウントへの変更は絶対に行いましょう。

なお、ビジネスアカウントの切り替え方法は以下の記事を参考にしてください。
▼参考:インスタのビジネスアカウントとは?切り替えと活用方法を解説!

Facebookページにリンクする

Instagramのショッピング機能は、Instagram上で完結するサービスではありません、Facebookのシステムを使って提供されています。そのため、InstagramのアカウントとFacebookを紐付けておく必要があります。

InstagramとFacebookを紐づける方法は以下の記事で解説していますので、ぜひそちらをご覧ください。ビジネスアカウントに切り替えておけば、すぐにFacebookとも連携させることができます。

商品カタログをアップロードする

ここからが本番です。Instagramのスマホアプリでショッピング機能を活用し、投稿に商品タグを付けれるようになるためには、ショッピング機能の中に商品カタログをアップロードする必要があります。

商品カタログとは、その名前の通り、商品情報が記載されているページと思っていただければ遜色ありません。この商品カタログを作成し、中にアイテムを追加することで、タグ付けが可能になります。

商品カタログは以下の2つの方法で作成することができます。

カタログマネージャから商品カタログをアップロードする

カタログマネージャは、Facebookページに備えられている機能の1つです。こちらのページから遷移できます。(以下はFacebookページを上記で作成していることを前提に解説いたします。)

https://www.facebook.com/commerce_manager

「カタログを作成」を選択すると、カタログタイプが選択できます。大抵の人はECサイトを連携させるためにこの記事を読んでいるはずですので、「Eコマース」を選択。

次にカタログにどのようにアイテムを追加するのかを選択します。選択肢は「商品情報をアップロードする」か「Eコマースプラットフォームにリンク」の2つです。

ただし、前提としてEコマースプラットフォームがある場合は、もう1つの商品カタログ作成方法を選択しているので、ここでは「商品情報をアップロードする」を選択します。

カタログの所有者とカタログ名が設定できます。所有者はショッピング機能を利用したいビジネスアカウントを、カタログ名は任意で設定しましょう。

これでカタログが作成され、カタログマネージャから商品を追加できるようになります(アイテムを追加→任意の方法で追加)。

Eコマースプラットフォームパートナーから商品カタログをアップロードする

Instagramのショッピング機能には、Eコマースプラットフォームパートナーという、ECサイト制作サービスとの協力関係があります。もしすでに以下のECサイトを利用している場合は、商品カタログをビジネスアカウントにそのままリンクさせることが可能です。

  • BASE
  • EC CUBE
  • Wix
  • Store.jp
  • Shopify

それぞれのサイトから拡張機能(BASEであれば「Instagram販売App」)をインストール、設定していただくと、カタログをリンクさせることができます。拡張機能をインストールするやり方は各ショップから確認してください。

アカウントの審査を完了する

商品カタログにアイテムを追加できたら、Instagramとリンクさせ、審査を受けます。Instagramのビジネスアカウントのプロフィール画面を開き、以下の手順で操作します。

「メニューバー→設定→ビジネス→ショッピングに登録」

上記までのプロセスで商品カタログがFacebookページに登録されていれば、カタログが選択できるはずです。商品カタログを選択し、「審査を申請」をタップしましょう。

ショッピングをオンにする

申請が完了すると投稿に商品タグを付けられるようになります。

商品タグをつけるには以下の設定が必要です。

「メニューバー→設定→ビジネス→ショッピング」

ここで任意の商品カタログを選択し、完了をタップすると、投稿する際に商品タグを付けられるようになります。

コンテンツをアクションにつなげる

実際に商品タグを付けて投稿する方法を解説します。

フィード投稿に商品タグをつける場合

フィード投稿に商品タグをつける場合は、キャプションが入力できる画面まで進める必要があります。ここで「商品をタグ付け」をタップすると、任意の商品が選択できます。

そのままシェアすると、無事に商品タグをつけて投稿ができます。なお、ショッピングタグに促す画像をフィード投稿の最後につけて、導線とするのがセオリーの活用方法です。

▼イメージ画像

ストーリーズに商品スタンプをつける場合

ストーリーズの場合は、スタンプで対応します。スタンプトレイを開き、商品スタンプを選択します。その中から任意の商品を選択し、スタンプの配置場所を決定します。

そのままシェアすればストーリーズに商品スタンプをつけた状態で投稿できます。

こんな形で利用されている!活用事例5選

ここまでInstagramのショッピング機能のメリットや導入手順を紹介してきました。本章では、より具体的なイメージが湧くようにショッピング機能を活用している事例を5つご紹介いたします。

BOTANIST

画像引用:https://www.instagram.com/botanist_official/

ヘアケア商品で有名なBOTANIST(ボタニスト)さんです。

アカウントのトンマナを白に統一し、商品紹介の投稿が目立ちすぎないように工夫がなされています。通常、企業が商品紹介の投稿をすると、商品のPRばかりに目が行ってしまい、敬遠されてしまいがちです。

しかし、BOTANISTは商品紹介以外の投稿も絶妙に散りばめることで、ブランドイメージを保つことに成功しています。結果的に、3分の1程度の投稿に商品タグが入っていますが、目に触ることがありません。

▼ショッピングタグあり

画像引用:https://www.instagram.com/p/CiMdehiPmLI/

▼ショッピングタグなし

画像引用:https://www.instagram.com/p/CjGgq_9B0Wp/

北欧、暮らしの道具店

画像引用:https://www.instagram.com/hokuoh_kurashi/

フォロワー数100万人を超える人気ブランド「北欧、暮らしの道具店」さんです。

こちらも投稿のトンマナを柔らかめの色で統一し、商品紹介をしている雰囲気を消すことに成功しています。また、何よりも注目したいのがキャプションの丁寧さです。

▼参考画像

いずれのキャプションも、運用スタッフが丁寧に書き記しているのが見て取れます。よほどのことがない限りキャプションを眺めることは少ないですが、商品に関して細部まで拘って書き記されていることから、商品への熱量を高めることができています。

rili.shopping

画像引用:https://www.instagram.com/rili.shopping/

「rili.shopping」さんは、若年層の女性に圧倒的な人気を誇るriliのショッピングアカウントです。

商品を紹介するコンテンツではなく、シチュエーション別のコーディネートを紹介するコンテンツの中に商品タグを紛れ込ませています。商品紹介として投稿されたものをユーザーが見ると、アカウントに対してPR感を抱かせてしまいます。

▼参考画像

画像引用:https://www.instagram.com/p/CjFVMzTqnJq/

しかしコーディネートを紹介することによって、ユーザーのメリットを存分に提示し、結果的に購買イメージを抱かせることに成功しています。

FrancFranc

画像引用:https://www.instagram.com/francfranc_official/

「FrancFranc」さんは、ひとりひとりの住空間にを豊かにするコンセプトで、雑貨やインテリア用品家具などを販売しているショップです。

こちらのアカウントは、SNSが持つ「流行をいち早く察知できる特徴」を上手く利用しています。例えば以下の画像をご覧ください。

▼参考画像

画像引用:https://www.instagram.com/p/CjDLU2NNAfE/

本記事を執筆している時期は秋ごろですが、既に毛布のブランケットを紹介してトレンドの先取りをしています。トレンドを先取りすることで、ユーザーに目新しさを与えることや、同じようなスタイルがいないうちに先行者有利に立っています。

Gilt

画像引用:https://www.instagram.com/gilt/

「Gilt」さんは、ニューヨーク発、会員制のショッピングサイトです。有名ブランドの取り扱いが多く、29万人ものフォロワーを獲得しています。

Giltさんのショッピング機能を上手く活用している部分がセール品や類似商品をまとめて掲載していることです。

▼参考画像

画像引用:https://www.instagram.com/p/Ci8iB9JpBOw/

通常であれば、各ブランドごとに検索して探さなければならないところを、まとめて紹介しているため、ユーザーの工数を削減しています。

ショッピング機能が使えなくなったときの対処法

一度導入が完了すれば、その後も問題なく使えるショッピング機能ですが、突如使えなくなったという声が見受けられます。本章では、これらの現象が起きた際の対処法をご紹介します。

リンク先が独自ドメインではない

インスタのショッピング機能を設定する方法の1つとして、下記のパートナープラットフォームを選択することができます。

パートナープラットフォーム

これらに該当しないサイト、例えば「https://amazon~」などのアドレスは設定ができませんので注意しましょう。なお、上記の一覧には記入されていない「BASE」は利用ができるといったこともありますので、審査をリクエストを利用してみるのも一つの手段です。

商品のタグ付けができていない

そもそも商品のショッピングタグ付けが上手くできていないパターンです。

こちらの理由としては、商品がポリシー違反で却下されていたり、販売サイト側で商品を削除したりするとタグ付けができない状況になります。

対象法としては、利用規約に反していないことを確認し、再申請をすれば元のようにタグ付けができるようになります。

まとめ|要約

Instagramのショッピング機能について解説しました。

導入までが少し面倒ですが、ショッピング機能をつけておくことで、少なからずサイトへの流入率は高まります。自社でECサイトを保有している場合は、絶対に設定することをおすすめします。

またショッピング機能以外にも、Instagramを丁寧に運用することで、収益化の基盤を作ることも可能です。SAKIYOMIでは個別相談会やwebセミナー(ウェビナー)も開催していますので、ご興味のある方はぜひご参加くださいませ。

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    そもそもInstagramのショッピング機能とはなんですか?

    Instagramのショッピング機能は、自社で保有しているECサイトと、Instagramの投稿を連結させるための機能です。これを利用すると「タグ付けのリンク先が自社のECサイトになる」という状態が作れます。

    自社のInstagramアカウントにあらかじめ商品登録(ECサイトに掲載されている商品)をしておくことで、投稿時にタグ付け同様商品のタグ付けが可能です。

    またショッピング機能を使うことで、ユーザーが商品を購買するまでの動線を短縮できるというメリットもあります。

    しかし、どのアカウントでも無条件に導入できるわけではありません。複数の条件があり、それを満たさないとショッピング機能は導入できません。

    ショッピング機能の詳細は「Instagramのショッピング機能とは?」で解説していますので、ぜひご覧ください。

    Instagramのショッピング機能の導入方法を教えてください

    Instagramのショッピング機能は、以下の7つの手順を踏めば利用可能です。

    1. 利用要件を確認する
    2. ビジネスアカウントに切り替える
    3. Facebookページにリンクする
    4. 商品カタログをアップロードする
    5. アカウントの審査を完了する
    6. ショッピングをオンにする
    7. コンテンツをアクションにつなげる

    Instagramのショッピング機能を導入することで、動線が短縮されたことでユーザーの購買意欲を削ぐことなく、商品購入にまで繋げられるメリットがあります。

    商品の売上が上がる可能性が高いので、ぜひ取り入れて欲しい機能の1つです。

    ショッピング機能の詳しい導入方法は「Instagramで導入するにはどうしたらいい?7つの手順で解説!」で解説していますので、参考にしてみてください。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    2019年11月に株式会社SAKIYOMIに入社。累計数十アカウントのInstagram運用を支援し、最短でアカウント開設後3ヶ月で1万フォロワーを達成。その後マーケティング領域を立ち上げ、現在はマーケティング責任者として、幅広く活動。SAKIYOMIの公式アカウントでも、インスタノウハウを解説中。(2.2万フォロワー:https://www.instagram.com/sakiyomi_/)